2009年08月10日

うつ転のきっかけ

ここ数カ月のうつを振り返ってみると、
きっかけとなった出来事は心当たりがありそうだ。
それらをまとめてみる。
これ以前のうつについても記録を眺めればもちろんわかるのだろうが、
とりあえず今年のみとする。
(注:私はおそらくラピッドサイクラーなので
   数日を越えると私にとっては長いうつとなる)


1月:うつなし、過去になく調子のよい日が続く
2月:ひどく、長いうつ(約2週間)
3月:約4日間
4月:うつなし(このころからテグレトールを頓用→4/20より増量)
5月:うつなし
6月:軽いと思って甘く見ていたら意外と長引いた(約12日間)、
   希死念慮が強く初めて行動化もあった
7月:うつなし、だがいろいろイベントがあり不安定だった
8月:約1週間、程度も結構重かった


2月のうつは“ゾーエー”がキーワードだ。
うつになる直前に神田橋先生の「スクールカウンセリングモデル100例」や
宮沢賢治の病跡学の本を読み(賢治のものは再読)
神田橋先生の著書にはまさに雷が落ちたような衝撃を受けた。
その後、頭の中からどんどんと考えが溢れてくる。
まさしく軽躁状態、脳味噌スパークといった感じ。
脳細胞がバチバチと発火しているのがわかった。
その時に書いたメモが取ってあるが、とにかくものすごい。

この少し前、1月中旬に、私は主治医からある論文をもらっていた。
木村敏先生の日本精神病理学会第16回大会特別講演
「自己の病理を求めて―回顧と展望」。
(臨床精神病理第15巻1号1994年4月)
主治医によると、木村敏先生の論文はどれも難解で消化不良を起こしていたが
これはとても読みやすく、素晴らしい内容なので、ぜひあなたにも読んでほしい、と。
ポイントは「ビオスとゾーエー」だった。
これらをここで説明するのは困難なのだが、簡単に言うと
どちらも命を指すギリシャ語なのだが、わざわざ2つあるのにはわけがあり
ビオスは個体の命、生き物として死ねばそこで終わる命、有限の命。
それに対してゾーエーは無限の命。
脈々と受け継がれ、個を超え個を包み守る命の泉。

主治医は診療にこのゾーエーを活用したいと思っていた。
患者がこのゾーエーを感じ、ゾーエーに包まれるような環境を、と。

このゾーエーにどうやら私は必要以上にとり憑かれてしまったようだった。
永遠の命は、裏返せば死でもある。

ちょうどその頃、金スマで飯島愛の追悼番組がやっていた。
痛み入りながら観た。
生きることと死ぬことをしみじみ思った。

そんなこんなで、軽躁状態の過熱と、とり憑かれたゾーエーとがきっかけだ。

主治医は
「あなたは本当に影響されやすいね、中安信夫先生の
 内因性うつの論文を読んだ後も内因性うつになったし・・・」
と。

これ以降軽躁を抑えるためにテグレトールを頓用する工夫や
あまりにもゾーエーを感じすぎるものには近づかないようにするなどしてみた。
(芸術にはゾーエーを感じやすいものが多いので危険だが・・・)


3月のうつ。
そもそもうつになる前にイライラが酷く混合状態であった。
テグレトールを頻回に頓用した。
原因と考えられるのは3月中旬にあった医局主催の勉強会で、
今や医局の医師の主要メンバーはI病院医師であるので
どうしてもI病院のことを思わずにはいられず、つらくてたまらなかった。
直前まで出欠を悩みに悩みぬいて結局参加した。
そして勉強会終了後の夜からうつとなった。


6月のうつもやはりI病院がらみ。
その前にI病院の院長(医局のM先輩)、S先輩、私の3人で会食をした。
このようなことは初めてだ。
心ゆくまで話し、私がI病院を去らざるを得なくなってからの苦悩や
いまだに引きずっている思いなどを洗いざらいM先輩に吐き出した。
(このブログでなかなか進んでいない過去の部分)
現在のI病院を含む医局の問題点などについても意見交換をした。
この会食はM先輩にとっても自分にとっても大変有意義なものとなった。
私がI病院に対し抱えているトラウマについても
きっと建設的な方向に進むと思った。
なので後日M先輩があえて開いてくれた医局メンバーの飲み会にも
大丈夫だろうと思って参加したのだった。
しかし医局メンバーといっても実質は皆I病院勤務の医師だ。
しかも残念なことに、私にとって安心の源であるS先輩は都合により欠席した。
平気だと思って参加した飲み会だったが、やはり駄目だった。
途中から話題はやはりI病院のことばかりになった。
そしてこの晩からうつに転じたのだった。
(この際主治医に相談したところ、I病院がらみのことは必ず
 S先輩を盾にするように、とのアドバイスがあった)


今回、8月のうつは荷おろしうつ。
7月は本当にいろいろ精神的に揺さぶられた月で、だけども耐えきった。
さらに仕事もがんばった。
講演などもあった。
7月31日には自分の中で「ああ、7月が終わったな」と
一種の喪失感に似たけじめをつけたものだった。
その7月が終わり、うつに転じた。


このように分析すると、うつになるかもしれないという予想は立てられるか。
8月中旬には研究会で発表をするので、それも危ないかもしれない。
8月下旬にはまた医局の勉強会がある、これはどうだろう。
(7月の勉強会は乗り切ったが)
8月下旬はS先輩が夏休み。
10月上旬は医学雑誌の原稿締め切り。
11月には学会ワークショップ主催。





さてさて。
行く先に困難は多いが、ひとつひとつクリアしていこう。
妹じゃないが、ちょっとゲーム感覚な気がしないでもない。
もっとも普段全くゲームなどしたことがないので、
そう簡単にはいかないだろうが。



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posted by きらきらちょうちょ at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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